◆やすらぎ◆ 【NOKOGIRIYA】 ◆鰯◆

鋸屋 (ノコギリヤ)

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雲の車輪(仮題)

とりあえず如何いうわけか急に思い付いたはいいけど展開に悩んで尻切れトンボになった感じのカテゴリ。それが散文。
いやホラ、散文とか面白いとか偉い人に言われたんだ。ちょっと前に。


―――――――――――

周りは海。
周りは空。
回る、
廻る。

僕らの住んでいる街は結構大きいと思う。
ただ、ほかの街に行った事がないので正確には分からない。

いつも下に見える街も、高さのせいで正確な大きさは分かりにくい。

僕らの街や、僕らのでない街は合わせて7つある。
街は全部大きな三角の骨組みのクレーンに吊されている。
遠くから見た事が無いから分からないけど、多分、大きな観覧車がゆっくり回っているよ
うに見えるんだとおもう。
…そう、回っている。
とてもゆっくり。観覧車のように。

7日かけて街は一番下の港と呼ばれる所に1日だけ接触できる。
一週間の間に足りなくなった物や、溜まったものを港で補給したり処分しているんだろ
う。大人達は頻繁に街と港を行き来している。
その間もゆっくり移動をしているけど、別に誰も困っている様子はないようだ。
移動は本当にゆっくりだから。

港には大きなコンテナが沢山と、クレーンやフォークリフト、後はコンテナを幾つも積ん
だ船が何隻かしかない。ここは船着き場と呼ばれている。
船はどれもひっそりとしていて、誰か居るようには見えない。…多分僕らの眠った辺りの
時間に船が出入りしているんだろう。
だって、僕は船が動いているのを見た事が無いから。
船着き場の反対側には観覧車の軸があるせいか何も無い。
軸ってほら、風車の持ち手の部分みたいな感じかな?
軸のてっぺんの辺りに、僕らや僕ら以外の街を吊ってる鉄骨が7本伸びている。
ぎいぎいと音をたててゆっくり回っている。

-

ある時僕は彼女と出会った。同じ街にこんな子が居るなんて知らなかった。

彼女は結構変わっている。僕が言うのもちょっと変かも知れないけど。

「毎日同じ景色ばかりで見飽きたわぁ」

「仕方ないよ。回っているだけだし周りは海ばかりだし」

「最近は雨も降らないわ。台風って私好きだな」

「なんで?街ごと吹き飛ばされそうで僕は怖いな」

「だって、景色が変わるじゃない。あの灰色になる感じが好きなのよ」

「うーん、よく分からないや」

「晴れよりは面白いでしょう?」

「それはなんとなく分かるかも」


僕らの街が明日港に着く時は、勿論僕らの街の次の街が港に入っている。
僕らは街の端まで行って、並んで次の街を見ていた。

「沢山の人が街と港を行ったり来たりしているね」

「ここから見ると、人ってとても小さいわね」

「そうだね、はっきりとは見えないや。小さくて黒い点が動いているみたい」

「そう、まるで…、蟻みたいね」

「蟻?…ねぇ、アリってなんだっけ?」

「…さぁ、なんだったかしら?」
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